MINAMI WHEEL 2012 2日目


オールナイトイベントから帰って、4〜5時間くらいは寝れたのでまだ良かった。そんなこんなで2日目です。


画家 @ BIGCAT
昨年に続いて見るのは2回目です。シンセやホーン隊などを擁するメンバー10人以上の大所帯バンド。若干メンバー減ってた気がするけど音楽性は相変わらず。スカやらレゲエやら沖縄民謡やらを雑多に飲み込み、牧歌的なムードの中でダンサブルな躍動を鳴らすパーティ系インストで、フェスにおいては鉄板の強さを誇る音楽性です。とにかく踊ったもの勝ち、楽しんだもの勝ちといった感じで底抜けの楽しさを振り撒いておりました。なんか MC とかでは大学生のサークルみたいなユルさがあるんですけども、演奏の力強さは間違いのないもの。酒飲みながら身体を暖めるにはちょうど良かったです。


ハイスイノナサ @ JANUS
こちらは5人組のポストロック/マスロックバンド。パズルのように断片的な音を組み合わせて、複雑な拍子の上で徐々に全体像が浮かび上がってくる演奏。高速カッティングを繰り出すギターや6弦ベースの図太さによる強靭な骨格と、ミステリアスな冷たさを残すキーボード、女性ヴォーカル。最初はもっとエレクトロニカ的なカッチリした演奏を予想していたのですが、ライブでは良い意味でのラフさ、グルーヴ感が生まれていて惹きつけられる。インテリジェンスが深遠な空気を纏って、音の一つ一つを緻密に繋ぎ合わせていく、独特のサウンドスケープはなかなか刺激的なものでした。


Mop of Head @ OSAKA MUSE
フジロックにも出てた4人組。こちらはバキバキのエレクトロロッキンビーツでございます。ブリーピーなシンセサウンドが熱線のように響き、ラウドなギターを噛ませてミクスチャー的躍動感をガシガシ響かせる。そういったフィジカルの強さがありながら、ニューウェーブ・シンセポップの洗練された泣きがスッと挿入されると、もう弱点を集中的に狙われてる感じで盛り上がらずにはいられない。刹那的快楽主義のパワフルさとナイーブさが交錯する最新鋭サウンド。スカした風貌もまあこの際良いよな。


ユナイテッドモンモンサン @ FANJ twice
まさかの中島卓偉キャンセルによってこちらへ。彼らを見るのはこれで確か4回目くらいですが、やっぱり全国流通で CD 出したのが大きいのか、今まで見た中で一番客多くて盛り上がってた。いや本来はもっと盛り上がっても良いはずなんですよ。可愛らしくてやけっぱちなガールズ・パワーポップ。新しいベーシストはフロントに競り出すなどやっぱり熱いアクションをアピールするタイプで、すでに定着してる感がありましたね。新曲多数に加えて音源よりもだいぶテンポ上がってた 「君はぼくさー」 やおなじみ 「君だけのキス」 など、短い間にしっかり出し切った感じ。


休憩挟んで SEBASTIAN X 見に行くもやっぱり全開過ぎるポジティブさが受け入れられなくて断念。途中で抜けて GalapagosS 見に行くも客少なかったなあ…。 POLYSICS みたいな格好に POLYSICS みたいな曲で正直聴き所に乏しいなと思ってしまったけれども。やっぱりメトロノームってヴィジュアル系という括りの中だったからこそ大成できたのかなー、とか。最前列の親衛隊が健気でした。


ちくわテイスティング協会 @ VARON
また心斎橋に新しく出来たライブハウス VARON 、キャパ200〜300くらいで横長の RUIDO に似た作り。出来立てなだけあってとっても綺麗でしたが、このバンドが早速汚していきました。東京カランコロンのメンバーなどを擁する7人組。演奏のほとんどが曲の体を成してなくて、即興でカオティックな音の渦を生み出しては、フロアに踊り出て暴れるわ叫ぶわの乱痴気騒ぎ。ただもうヤケクソのリズムと爆音に合わせてはしゃぐだけ。簡単そうだけどメンバー全員確かなテクを持ってるだけにキメる所はバシッとキメるのですよね。あと途中でちくわを配ってみんなで食べてみたり。よくわからないけど楽しいことだけは真実だったライブでした。


BiS 行きたかったけどね…。