MINAMI WHEEL 2012 初日


今年は Pangea も正式に参加して、関連イベントも含めれば膨大な数のライブが行われるミナホ。何気にここ数年連続して行っておりまして、これで4回目か。何かと便利の良い街中で気ままに若手バンドを先物買い出来るというので、結構重宝するイベントなのですよね。見た順に感想などを。


LEE LEE LEWIS @ KING COBRA
最初の時間帯は仕事で間に合いませんでしたとさ。んでこの中年4人組。全員革ジャン革パンリーゼントという YAZAWA もビックリなバイカーロケンローファッション。当然鳴らす音もツイストが似合う50〜60年代のオールディーズなのですが、ヴォーカルは歌謡曲的でコテコテだったりする。こりゃーアウェイにも強いわ。多分 Chuck Berry のカヴァーとか演ってたと思うんだけど相変わらずの不勉強なのでよく分かりませんでしたすいません。ただ楽しさだけは本当だったよ。あと中盤で女性客に絡んで公然セクハラしてたので 「バンド冥利に尽きますな」 としみじみ思いましたすいません。


ていうかキングコブラってやたら音デカいよな…。途中で鼓膜と一緒に頭が揺れることが何度か。根っからのパンクスはこれくらいじゃないと足らんのか。


んで次は特に時間がなくてバンド3つくらいつまみ食いしてたんだけど、どれもこれも演奏上手くてソツがない代わりに個性もない優等生ばかりで早くもげんなり。なんでみんな適度に荒いギターでディスコビート叩きたがるんだろうね。これだけ皆一斉にやってたらさすがにもう禁じ手じゃないかな。


井乃頭蓄音団 @ CLAPPER
She Her Her Hers と迷いつつもこちらへ。まるでルックスバラバラの5人組なんですが、基本はバンマスであろうヴォーカルを中心とした牧歌的フォーク/カントリー、そこに時折ブルーズやハードロック、サイケといったエッセンスを混ぜた感じ。荷馬車で揺られるようなユルいムードからボトルネックが唸りを上げるセッションに徐々に移り変わっていく様は圧巻でしたが、フォークとハードロックが実は地続きなものなので違和感はなく、多面的な要素のひとつとして味わい深く聴かせてくれる。


でも歌詞が膝をついてしまうほどにひどい。ただひどい。 「親が泣く」 「公衆便所で」 「コンドームなんて持っていなかった」 この辺のタイトルでまあどんなもんか分かるでしょう。一番笑ったのは 「君に入れるくらいなら排水溝でいい」 っていうの。俺も大概下衆くてすいません。生きてりゃ色々あるよねえという人情をコミカルかつ下世話に、だけども何だか憎めないキャラクターで綴った間違いだらけの人生賛歌。あと 「カントリーロード」 の替え歌とかしてた。


そしていつの間にかなんば Hatch の MIDNIGHT EDITION に雪崩れ込み、さりとて出てるバンドもろくすっぽ見ずに、飲めや騒げやで夜は深くなっていくのでした。つらい。